泥沼ブログ

非農家から就農して、男一人で農業所得400万・時給2000円農業を目指します

れんこんの収益について、茨城の例ですが掲載されています

 

農業において「産地」と呼ばれる地域があります。レンコンの場合は茨城県の霞ヶ浦周辺が、日本で一番の作付面積と出荷量を誇るレンコンの産地です。

「れんこん三兄弟」という会社があります。名前の通り兄弟三人を中心にレンコンの栽培・販売をしている人たちです。僕もレンコンを始めるまで知りませんでしたが、知っている人は知っている、情報を頻繁に仕入れているレンコン農家は当然のごとく知っている有名なレンコン農家法人です。僕のやっている面積の20倍を経営されています。

記事は有料ですが、108円なのでクレジットカードを持っている人はぜひ読んでみてください。ビジネス誌の記事だけあって、数字(お金)の話が詳しく出ており、参考になりました。

 

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今年も思ったよりレンコンの値段は下がっていないようです。

僕の師匠いわく、「今年は意外と豊作だったはずなのに彼岸明けてからもそこまで値段が下がらねぇな。おそらく生産者が減ってるんだろうな」と言っていましたが、僕は需要も上がっているのではないかと感じます。

「レンコンと言えば年末とかハレの日に食べるどちらかというと高級品」というイメージがこれまであったようです。食べ物というのはおいしいかまずいか、食卓の上の素材、というイメージだったのがこれまでの農産物(僕がただの消費者だったときは、それすら無いぐらい、イメージが薄かった)。

しかし今は、食材も「健康にいい悪い」というイメージ、機能性食品として、ブームというか関心事、特に若年から中年の人の間でイメージを持たれているように僕は感じています。加えて「年末にレンコンを食べるという文化」も徐々にですが廃れてきているはずです。おせちだってみんな買う人が多くなっているでしょうし、レンコンがそこに入るかどうかも不透明。

環境問題が20世紀末に問題提起され、21世紀に入って健康志向が進みました。貧乏暮らししているとなかなか心がそこまで回りませんがそれでも、今は子供でも当たり前のようにゴミを分別している社会。「ジャンクフード」という言葉さえなかった時代からすると時代が変わっているとは思いますね。

日本農業新聞を購読しています

先月から日本農業新聞という新聞を取っています。たしか月1回の休刊日を除いて、毎日郵便受けに届きます。よく考えたら新聞を取るのはすごい久しぶりです。

なぜ取り始めたかというと、農政について知りたかった・・・というのは嘘で、レンコンの箱の底に新聞を敷いて出荷しなければならないからです!冗談みたいですが、まぁ意外とそういう人が多いんじゃないでしょうか。あとはJAの勧誘があったとか。1日の紙面数はだいたい14面ぐらいで、月2,623円です。

 

でも内容は勉強になります。一番は農政についてピンポイントで伝えてくれるところ。普通にヤフーニュースとかはてブだけ見てたら全く目にしませんから。最近で言えば卸売市場法という法律が変わりそうだというニュースが連日一面の見出しに並んでいました。

「卸売市場法」についてのニュース ー 日本農業新聞サイト

 

「誰が持ち込んだものでも、どんな品物でも」受け入れるという前提なのが卸売市場なのですが、それが廃止になりそうだということ。これが廃止になると、いわゆる小規模な農家がたまに持ち込む出荷品は、今は安値で買いたたかれながらも買ってくれますが、それが拒否されるようになるかもしれないということのようです。まとめて出せるとか継続的に出せる組織・組合だけの受託になるのかもしれません。今でさえ、荷が多い(出荷物が市場に集まりすぎて買い手の需要が相対的に下がる)と、安値ですら買ってくれなくて「もう持ってこなくていいよ」と言われてしまうという話も聞いたことがあります。

その他流通の仕組みが大きく変わるかもしれないということなので、注目すべきニュースであり、この新聞はこれをずっと詳しく追ってくれているので参考になります。直売やスーパーであっても直接取引が増えている昨今、これからの農産物は販売ルートが変わっていく岐路にあるのかもしれません。

またこれらは内閣の「規制改革推進会議」というのが案を出すようになっているようなのですが、これまでの一連の小泉進次郎さんのJAに対する改革を含め、政府は農協とかこれまでの仕組みを変えたくてしょうがないようです。

僕はまだ始めたばかりなのでもう流れに従うだけなのですが、儲かればなんでもいいです(笑)。

余談ですが、小泉さんのやった農協改革のリアルなところで、師匠が言うには、農業資材は出荷用の段ボールが去年に比べて10円安くなり、全農系に支払う出荷手数料も1%分減ったそうです。僕は今シーズンからなので分かりませんが、農業者にとってはいいことです。

 

あとは最近は選挙の話ですかね。1面はもちろん「各党は農業政策がどんなのを出してくるのか?」という見出しです。知らない人もいるとは思いますが、日本農業新聞はJAの新聞なので、JA(農協)を叩く人は記事で叩かれています(笑)。これまでは自民党が農業票を大事にしていた時代があったのでしょうが、それが変わりつつある今は自民党や政府も叩かれているのが現状です。今回の選挙も一応農業政策を比べることになると思いますが、正直投票する気は失せてます・・・。

 

その他のニュースは話題として明るい話題や目新しい記事が載っています。もっと載せてほしいのは土壌の研究とかの成果が載ると面白いのになと思います。これからは微生物の研究がどんどん進んでいくと思うので。ある程度確立された技術や販売が始まった施設などはよく載っているんですけどね。コメや果樹の話が出てもレンコンというマニアックな作目では汎用性が少なくてなかなか。あとは市況は一応毎日見てますね。例年彼岸が過ぎると下がり始めるらしいのですが、今年はあまり下がってないようです(師匠談)。台風の影響もあったのかもしれませんし、みな同じように高温多湿が過ぎて病気が発生しているのかもしれません。

 

と、とりとめもなく日記にしてみました。ぐっと秋になってきたので、体を冷やさないよう、根菜をみんな食べましょう(笑)。

 

 

 

レンコンの台風の影響

先日、日本を縦断した台風18号ですがここ千葉県でも影響がありました。遠く離れた日本海を北上していたので大丈夫かなと思っていたのですが、深夜に大雨と大風が吹き、いわゆる線状降水帯のようなものが、雨雲レーダーに出ていました。

 

先日

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光で見づらいですが、手前や法面際は比較的大丈夫で、中に行くほど葉が飛んでいます

 

ちなみに違う田ですが、去年の千葉に直接上陸して丸一日暴風雨だった台風の後1週間後の写真が下。それに比べると被害は少なかったです。

 

2016年夏

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葉が飛んでしまうというのは、これから光合成するはずだった栄養源が無くなるということなので、基本的に地下茎の肥大は止まります。そういう意味では、葉が飛ぶ時期が早ければ早いほど影響が大きいということかもしれません。また、生育の盛りの時期に飛んでしまってその後高温多湿の時期が続くとあっという間に病気が蔓延するそうです。昨年の関東の不作はそういった影響があったのではないでしょうか。

師匠いわく、今回は早生系は特にもうある程度地下茎が肥大しているのでそう大きな影響はないのではとのこと。

葉が飛ぶ原因についても、肥培管理や病害管理の兼ね合い、また品種や生育の早い遅いもあるため一概には言えないような感じです。化成窒素の割合が多い田ほど弱い感じがしていましたし病気もよく出ていたような感じがしていて、台風で葉が飛んだ田もだいたいそれに沿った感じになった気もします。その代わりに夏場にたくさん光合成したので生育は早まっているため、ある程度の収量が出るのかもしれません。といって早まりすぎると今度は上がり(腐り)が速くなるため年末に掘ると収量は減るかもしれません・・・などなど。

一番上の田などは、土手だけは風が避けられるから葉が残ったのかもしれないし、農薬がしっかりかかったのが周囲だけだからかもしれないし。まだまだケースを重ねないと判断できません。加えて先輩たちの情報を取り入れながらやるしかない、という感じです。

台風だけはいつ来るか分かりません。それを予測できないため、リスクヘッジとしてはいろんな品種を植えていろんな栽培方法でやるのがいいのか・・・。できるだけ丈夫な作物体をつくるというのは一番重要なんでしょうね。

 

 

 

 

映画『怒り』をDVD借りて観た

土・日と市場出しが休み、台風も接近しているため収穫は一切せずに二連休にした。農家は自分で休みを作らないといけない。とはいえ、やらなければいけないことは溜まっていて、キツい傾斜地の草刈りとか作業場の改善とかで、結局仕事してるやんという土日になってしまった。まぁだいぶ仕事が趣味みたいになってきている自分が嬉しいやら悲しいやらである。

 

時間ができたので、以前から観たかった吉田修一原作の『怒り』の映画版を、DVDを借りて夜観た。映画館で観る予定だったのだが、思い出したときにはすでにDVDになっていた。準新作。


「怒り」予告2

 

以前原作を読んで感動、というかどんより度がハンパない作品だったが、映画もなかなかのどんよりさ。最後に希望が見いだせた人物がいたのが救いだった。人を信じられない、自分を信じられない、自信がない、という方は一度見ても損はないと思う。信じることはハイリスクハイリターンだということかもしれない。それか、勇気が大事ということか。農業を始めるのも同じかなと思う。

 

リアルに感じたのは個人的に宮崎あおいさんだった。千葉の漁港出身で歌舞伎町で風俗嬢をしていたという経歴。最初は宮崎あおいだったが、最後には顔が違う人に見えた。

 

個人的な感想としては、3人の身元不明な男に自分を重ね合わせたところがある。

地元の人にとっては、完全なヨソ者の男がふらっときて自分たちの集落の農地で1人で農作業をしている。この映画の登場人物ほど浮いてはいないと信じたいがそれでも、やはりヨソ者はヨソ者である。劇中、3人の中の一人の男が新しく部屋を借りるというシーンで、部屋の大家に「仕事は何してたの?」「その前は?」「どこに住んでたの?」と聞かれるシーンがあるが、まさに自分としてはあるあるだった。いつかも書いた気がするが、田舎ではやはり東京とは違い、どういう人間かは自治という面でも大事なのだ。ただ興味本位で聞いてるわけではない、と思う。

「素性が知れないって不気味よね~」というような池脇千鶴だったか誰かのセリフがグッサリと刺さった。少しずつ信頼を得るしかないと、最初から思っている。

しかしチョイ役に池脇千鶴とはやはりすごいキャストだ。すごい気合いの入った陣営だったのに、同時期上映のシンゴジラと君の名は。にかき消されてしまった名作だと思うので、ぜひ一度DVDでご覧ください。

 

そろそろ収入も入ってきたし、テレビをつなげたいと思っている。いや、テレビはあるのだが、この家にはアンテナがない。NHKの人も実際に家まで来てくれて、さすがにアンテナが無いのは受信料を取れないということのようだった。アンテナを買って設置するというのも手なのだが、「ひかりTV」という光回線を使って観れるものがあるようなので、それで地デジもNHKも観ようと思う。日本映画専門チャンネルも観れるみたいだし。しかしこれもケータイ会社と同じ2年縛り。2年間は月額1500円に値下げしますが途中辞めの場合は違約金がかかるというシステムらしい。2年ぐらい前にネット環境はすべてIIJに替えて、今のところストレスなく使えているのでもうこの縛りシステムは辞めてほしいのだが。

 

さて、明日からまた出荷。台風一過で暑くなるようなので、れんこんの売れ行きは落ちるでしょう。

 

時給の計算を間違えていた

半分自分用メモとして。

 

将来的な目標として、わかりやすく「年間農業所得400万円、年間労働時間2,000時間、時給2,000円」を掲げている。

今は前段階として現実的な目標で「年間農業所得300万円、年間労働時間2,000時間、時給1,500円」を目指している。そうすると、1分の給料「分給」に直せば25円になると思っていた。それは年間を通して平均したら間違いないのだが、農繁期に入って作業を詰めていくうちに、「あれ?なんかそれ安くない?」と感じるようになった。

 

農繁期(出荷日)と農閑期(管理日)で時給が変わる

これは農繁期・農閑期の違いというよりは、出荷している期間と管理している期間という分け方のほうがいいのかもしれない。つまり田まわりなどの管理作業を1分早くするのと、収穫・出荷作業を1分早くするのとでは利益が違うのではないかということである。農家の人が、管理時期はゆったりしているが、出荷作業は早回し再生のようなスピードになるのはこれが原因ではないだろうか。

収穫・出荷作業でしか売上(利益)は出ないので、これを速くできれば分給は25円より上がるのではないかという考え。

 

市場出荷の日数は僕の場合は160日。160日で年間所得である300万稼がなくてはいけないわけだ。日給で18,750円。

 

出荷日(おおよそ8月~3月の市場開市日):160/365=43.8%

管理日(おおよそ4月~7月+出荷期間の市場休市日):205/365=56.2%

 

出荷日で300万稼ぎ、管理日は0円。

ということは出荷日(期間)の実質換算年収は、6,849,315円になる。

えらいことです。出荷日の時給は1,500円の倍以上の3,424円になりました。

 

まとめ

出荷日の時給は3,424円、分給は57円

その理屈でいくと管理日の時給は0円、分給も0円になる・・・。でも時間を分母にして利益を分子にした場合はそれが正解なのか?

 

出荷の作業速度を速くすることはかなり効果があるということは確実だと思う。まず効率化を重視するべきなのは収穫・出荷作業ではないだろうか。1分の価値が農閑期と農繁期で変わるということ。

 

1分早めれば、同じ出荷作業を160日繰り返すので、

1分57円×160日で年収9,130円アップ。

10分早めれば年収91,300円アップ。

100分早めれば年収913,000円アップ。

 

頑張って効率を上げて年収100万円アップを目指そう!が自営業の合言葉です。大企業に勤めて年間ベア5000円もうらやましいですが、自営業で1分効率的にできる方法を探すのも、やりがいがありますよ!

 

 

※今回の「分給」「時給」「日給」「年収」は経費を引いた所得としての実入りとして書いています。また、作業はすべて一人でしたものとしています

 

※考え方とか計算間違ってたら教えてください

疲れたので小休止

最近ずっと働きづめだったのでなんか疲れてしまい、今日は朝から掘り取りの集中力が上がりませんでした。スタートも9時過ぎてからになってしまった。なので今日はだいぶ出荷が減ってしまいました。空いた時間で中古のポンプを見に行きました。

と、こんなことを書くと東京とは本当に生活が変わったなと思います。軽トラにも乗らないし、中古機械屋もなかったし、ワークマンもなかったし、ホームセンターも中野の島忠ぐらいしかなかったし・・・。あとは三田と門前仲町あたりにちっこいのがなんかあったか・・・。

郊外はデカいホームセンターがあるので、そこで結構みんな部材を買ってなんか作ってるみたいですよ、プロ以外でも。やはり消費するだけより何か作ったりアウトプットできれば、田舎生活も面白いと思います。じゃないと外食とパチンコだけになっちゃう。車をイジったりするのも、東京にいたときは分からなかったけど最近はまぁ気持ちは分かる気がします。都会で服買うのと同じような感覚なんですよね。

 

さて、洗い場をうまく作って効率よくしようと日々思っているのですが、今日は使っていたコンパネ(防水の板)を半分に切って台にすることで移動が少なくなり、洗い作業をさらに短縮できることに気づきました。明日試してみようと思います。1分短縮で年収9,130円アップ!を合言葉にすると、カイゼンも捗ります。まぁもっともっと「安く」カイゼンしないといけないんですけどね。最近はこんなサイトを見ています。

 

でかレンコン

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あまりに大きかったので作業を中断して写真を撮ってしまいました。手前の1本はあとで計ったら写真に写っている部分全部で4.06kg。まぁここから切ったりしてロスが出るものなんですが、結構しっぽ(向かって右側部分)でも切ってみるとそこまで上がって(※)なく、カットして出しました。、今のスーパーの価格100g98円でいくといい値段になりますよね。まぁただ市場や農協その他もろもろ引かれると農家の手取りはグーンと下がります。

 

※レンコンは時間が経過するにつれ、しっぽのほうから先端に向けて養分を送り、消耗してスカスカになって、売り物にならなくなっていきます。それを「スネが上がる」と言ったりします