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元タクシー運転手から泥沼にハマった男のブログ

30代元タクシー運転手が農家になる途中

野菜は糖度が高ければよいのか?

農業
こんな記事を見つけた。

jp.sputniknews.com

 

これは前々から個人的に思っていたことだった。
 
先日、竹林整備の仕事をしていたとき、休憩の時に同じ作業者のおじさんがよく熟れたトマトを3時のおやつに持ってきてくれた。僕がそれをもらって一口かじったところとても甘く、疲れた体にとても染みた。「おいしいですねこれー!」と叫んでしまった。
 
ところが、その持ってきてくれたおじさんは一口かじると、「うーん、昔のトマトはもっと青臭くて濃い味がしたんだけどなぁ。これは味も何にもしやしない」とつぶやいた。
 
確かに20年前は、おばあちゃん家の畑で採れたトマトは、匂いがした。トマトの匂い。青臭い匂いだ。今、それは確かにしなくなった。聞けば、最近のトマトは以前の栽培方法とかなり変わったらしい。まず、水耕栽培になった。ハウスで、水に根を漬けてそこに液肥を投入して育てる。そうすることで、季節関係なく出荷できる。そういや、トマトが夏野菜というイメージが無くなったのはいつからだろうか。また、トマトに限らず多くの野菜がF1種という、一世代限りの種を使って育てられている。まだ詳しくは勉強してないのだが、トマトを半割りに切ると出てくる白い種があるが、それをまた植えたとしても、そこから発芽はしない(しにくい)のだ。ただ農家にとってはこれはメリットのほうが大きく、収量が増え、大きさ・形も揃うため、栽培・販売しやすい種として広まった。儲かるようになったのは元締めである種苗会社である。毎年、種を売れるようになったからだ。
 
もちろん、それとトマトの青臭さが無くなったのはやや別問題であり、青臭さを嫌う消費者が増えたために、品種改良された面が大きい。
 
しかし、テレビ番組でもよく見るが、野菜や果物は糖度が高ければよいのか?糖度が高いほど「おいしい」のか?これは前から疑問に思っていた。そもそも味覚というのは個人的感覚であり、またそのときの状況による。夏の炎天下でノドがカラカラなときに飲むただの水道水と、エアコンの聞いた部屋で湧水ミネラルウォーターを飲むのでは、水道水のほうがはるかに「おいしく」感じるものである。少なくとも僕は。トマトだって、調理法やそのときの体の疲れ度合い・状況で、味の感じ方は絶対違うと思うのだが・・・。
 
もちろん、トマトの青臭さを無くしていった例の通り、世間の多数の意見・ニーズに沿って作ることが利益を上げることに繋がるのだろう。商売農業をやる以上、儲かるものを作るのは当然のことだ。ただ、糖度が高ければもちろん糖尿病の危険性は高まるわけで・・・。
 
結論は出ないが、青臭くないトマトを「おいしく」感じたことを認め、何が「売れるのか」と、何が「いい作物なのか」を考えるきっかけにしようと思った。