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あの闇バイト「治験」をついに体験、でもまた・・・

昨年は「治験」にチャレンジしようとしたものの、事前説明会(スクリーニング)に行く前に挫折しました。

そのときの詳しいことは以前の記事

をご覧ください。

 

 

さて、最近少し時間ができたし相変わらず資材や農機具などもちょこちょこ買っているとお金って貯まらないもので、自分の参加できそうな日程の治験を探してみようと思い立ち、ググッてみました。今回は都内のとある某病院のサイト。ちなみに都内だと数件あるようです。

  • 医療法人相生会 臨床薬理センター墨田病院 -墨田区
  • 医療法人社団邦英会 関野臨床薬理クリニック -豊島区
  • 医療法人社団信濃会 信濃坂クリニック - 新宿区

など。

 

あまりに情報が少ないことでおなじみの治験ですが、今回調べると1年前よりなんとなく情報が増えてたような。人気になってきたんでしょうか。前は2ちゃんねるしか有力な情報が無かったのに・・・。

 

※当記事では、あくまで今回の治験はこうでしたという参考程度にしてください

 

まず治験内容を探す

早速その某病院のサイトで登録してみました。難しいことはなく、一般的な氏名・性別・生年月日・連絡先などと、既往歴・使用の薬、身長体重を入れてBMIを計算するなどがあります。

今回登録をして、見つけたのはとある「2泊3日×2回の試験」で、気になるバイト代協力費94,000円+事前検査3,000円

高いでしょうか、安いでしょうか。移動を抜いて、拘束時間で割ってみると、時給903円でした。交通費を差し引いたら・・・もっと少ないね。遠いからね。

募集人数は30名。これはもしかしたら受かるかも、という期待を持って、かつ参加できそうな日程がこれしかなかったのでポチッと説明会の予約ボタンを押下。

そして、結局、事前診断当日までなんの音沙汰もなく、本当に行っていいのかと思いながら出発したのでした。当日の朝は10時間以上の絶食。おなかすいた。

 

到着、そして説明が始まる

ついに来ました、某病院!

タクシーに乗っている時、隣を通ったことは何度もありますが、まさかこんな所で闇バイトが行われていたとは・・・

 

まず中に入ると受付があり、白衣のお兄さんに声をかけると、書類を取って説明会のあるらしき部屋に入るよう指示があります。

思いっきり僕の氏名が太字で書かれた書類を机の上から取って中に入ると、そこにはすでに20人ぐらいの若い男性陣が座っていました。

なんかこの雰囲気・・・記憶にあるな。

あれだ、昔むかし日雇い単発バイトしたときのあの説明会みたいな雰囲気だわ。つまり、集まった人は若い20代っぽい人が多く、たぶんほとんど学生じゃないかなという感じ。僕より年上っぽいような人はほとんど見当たりませんでした。とはいえ、やはりBMIや健康の基準があることもあり、見た目は健康そうな人が多かった印象でした。いわゆるボサボサの準ホームレスとか不法就労外国人みたいな人(差別的ですみません)はいませんでした。

今回の治験は「初めての方にもおすすめ!」みたいに案内が出ていたので、そういう人が集まったのかも知れません。プロ治験者みたいな人もいるそうなので・・・

 

その後、もらった書類をもとに先生たちの説明が始まります。

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(一応ブラックアウトしてみる)

この説明文書・同意文書のほか、検査のスケジュール表と、治験に対する健康被害の補償についての書類をもらいました。

検査薬についても名称と製薬会社が書いており、安心感があります。今回の治験はいわゆるジェネリックの薬(後発薬)の治験でした。後でググってみると、確かにすでに販売・処方されている薬のようです。

説明はドクターらしき人がこの写真の説明文書をもとに副作用などについて早口で説明していきます。丸々1ページ、細かい文字で副作用について表になって書いてありましたが、一言一句漏らさずに説明してもらいました。

たぶん法律で全部説明しろと決まってんだろうなというような感じできっちりと全て説明してもらったあと、ドクターから「・・・というような副作用が起こる可能性はありますが、今回の治験では可能性は極めて低いと思われます」という補足。まぁ一度世の中に出てる薬の同成分なんだから大丈夫だよな、と僕も思いました。そもそも市販の薬も副作用ってあるもんなぁ。

 

募集人数→入院対象者 はかなり絞られた

そのあと女性のナースさんらしき人から、スケジュールについて説明。

予想外だったのは競争率。今回の検査に関しては、募集30名となっていて当日集まったのもだいたい30名だったようですが、今日のスクリーニング検査を通過できる入院対象者は8人。それプラス補欠が数名、との説明がありました。「あ、こりゃだめだわ」という直感が働きました。募集する治験にもよるんだと思いますが、今回は本検査に入れる人数は絞られました。「スクリーニング」、まさにふるい落とされるわけですね。

 

協力費の内訳(※今回の場合)

また協力費94,000円の内訳ですが、

 

まず事前検診は、検査をした人には全員に3,000円

     ↓

本検査合格者決定

     ↓

本検査対象者は入院日に検査 → 検査等で不参加になった人は6,000円でサヨナラ

     ↓

    入院

     ↓

入院1泊後の朝、投薬直前の検査で投薬者に選ばれなかった人は20,000円でサヨナラ

     ↓

2泊3日の退院日に14,000円

     ↓

2回目入院(同様にサヨナラがあるかどうか不明)

     ↓

2泊3日の退院日に80,000円

 

という流れだそうです。退院日にもらえるものを合わせて94,000円。検査が終わるまで厳密な体調管理とスケジュールを空けることが必要ですね。あ、ちなみに自己都合による不参加の場合は1泊した時点でも6,000円でサヨナラということでした。(あくまで今回の場合)

 

検査

その後、さきほどの冊子にあった同意文書に署名。他に2名分の署名する欄があり「後ほどこちらの担当医師の署名を入れてお渡しします」と案内がありました。

次に問診。使っている薬について聞かれます。特に何も使ってはいなかったのですが、持っている目薬のことを伝えました。一般的なドラッグストアによく売っているものだったのですが、にわかに白衣の人たちが「ん?」って感じでざわつきました。実は募集要項を見たときに目薬はOKと空目をしていたのですが、コンタクトレンズ用のものだけがよかったようです(たぶんですけど防腐剤が入ってないとか?)。成分を見られて、その目薬については今回はとりあえずOKだったようですが「なるべく使わないでくださいね」とのこと。厳しいやん。

そのあと、体温・血圧と身長体重などを計って採尿。その後ベッドのある部屋に行き、心電図と採血。ちなみに今回の採血は数mlだったと思います。スケジュール表を見たところ、本検査の採血は1回数ml×1日10回程度。全検査を通じての採血量も200ml以下だったと。献血で全血400mlに比べると「すごい少ないな」と思った記憶があります。

採血が終わると止血バンドを留めてもらい、少し経つと外して、領収書と引き換えに封筒に入った現金3,000円と、さきほどの署名にドクターの署名が入っている控えをもらって終了、退館となりました。

 帰りにラーメン屋に寄って、東京豚骨醤油のチャーシューメン大盛を食べて帰りました。結局15時間ぐらい絶食でした。

 

その他

入院する部屋のフロアに大きいテーブルとイスが複数、棚にマンガとテレビがおいてありましたが、まぁ8人入院するぐらいだったら広さ的に十分なのかな。当日は30人が待ち合いしてたのでごった返してましたが。入院するならスマホいじって遊ぶとか、読書・勉強がいい気がします。

あと説明で聞いたのは、7:00に起床してからから13:00まではベッド上で体を起こした状態でじっとしておかないといけないとのことでしたから、ベッド上で時間をつぶせるものを準備しておくほうがいいと思います。

 

3日後、事前検査の結果の連絡が来た

ここまでの雰囲気でお分かりかと思いますが、3日後ぐらいに電話が来て「今回はお断り」でした。なんとなく分かってはいましたがね。ちなみに合格者はメールが来てそれに返信するようなシステムだったようです。

説明会での説明の通り、電話では「なぜ落ちたか」「どの数値が適合しなかったか」等は一切通知されませんでした。残念ですけど、なんとなくほかに適合しそうな人がいたのでしょうがないかなという感じ。

 

検査を終えて

今回の治験は、投薬後に何度も採血をしてその成分の変化などを見る検査だったのだと思います。最初に競争率でショックを受けて、問診のときかわいいナースさんに「結構落とされるんですね」と声をかけると

「そうですね、ほとんどの方が血液検査の数値で落ちます」

という答えが。

それを聞いてなんとなく分かった気がしました。こっちからすると、治験ってなんとなく「誰でもいいから人体モルモット」的なイメージがありました。しかし検査をする側からすればできるかぎり良い検体が欲しいわけです。そのために交通費3,000円を無駄にしてでも候補を多く集めて、できるだけ検査にマッチする血液なり性質を持った人が欲しいんですね。

あと個人的に感じたのは、治験をするのはあくまで製薬会社。病院はその検査を担当するだけということなんですよね、当たり前ですが。血液検査の数値にしても、投与する薬によってこの数値が高いほうがいいとか、この数値は低いほうがいいとかの製薬会社のリクエストがあるんじゃないでしょうか。実際、健康体の人向けだけでなくて病気持ちの人やメタボの人向けの治験もあるようですし。だから落とされるのも縁がなかったというかしょうがない感が強かったですね。就活と同じですね。

 

副作用などの補償について

気になっている人も多いであろう副作用ですが、今回、治験に起因しての補償についての冊子ももらいました。死亡または後遺障害が生じた場合、国民年金・厚生年金制度の障害認定制度に基づいて何千万、労災保険基準で何百万、というように決められていました。またそれによる医療費も自己負担はありません(治験依頼者である製薬会社が払います)とのこと。入院することがあっても医療手当、働けなくなっても休業補償金が支給されます。

最初のドクターの副作用についての説明で、何%の人が同様の薬で副作用があったかが説明されました。下痢が1%、腹痛が1%、など。「重大な副作用」もあり、肝機能障害0.01%、なんとか症候群頻度不明、など。死亡するような薬ならちゃんとそう書いてるでしょう。全て書かれていたので、もしこれを見て怖くなったら本検査はキャンセルできますね。

そもそも市販されている薬にもちゃんと副作用があるって記載されてます。薬を使うというのはそういうことなんですよね。

 

ぜひ治験やってみて(死んでも知りません)

以上、初の治験事前検査(スクリーニング)のレポートと感想でした。

治験というと闇バイトのイメージがありましたが、法律で厳密に管理されている検査であるという印象でしたね。なので「死ぬかもしれない検査なのに騙して参加させる」というようなイメージは都市伝説と言えるでしょう。ナースさんに言ったら怒られそうな。

また、今回の事前健康診断はあくまで今回のものであり、それぞれ治験毎でスケジュールや採血回数など異なると思います。ちゃんとした治験では必ず最初に事前説明会があると思うので、そこでそれらも確認し、自分が適合するかも確認した上で署名をすることができます。あくまでこっちは体を提供する側ですから、まぁ迷惑をかけない程度に採血だけしてみるのもいいかもしれませんよ。

これまでの人生で自分が飲んだりした薬も、すべてその前段階に同じように治験者がいたのかと思うとすごい広い業界なんだと改めて感じました。興味のある人、バイト感覚でまず事前検査に行ってみてはどうでしょう。3,000円もらえますよ。拘束時間2~3時間ぐらいありましたけどね!

 

都内での治験ボランティア募集サイト一覧