泥沼ブログ

非農家から就農して、男一人で農業所得400万・時給2000円農業を目指します

農業での稼ぎ(農業所得)について

農業っていうけど、いったいどういう収入体系になっているのか?

ピンと来ない人へ、簡単に書いてみたい。正式なものは

青色申告特別控除とは?適用条件や期限、控除額・納税額の違いなど などを見てチェックしてほしい。

 

農業を始めるというのは起業

農業というのは事業であり、就農するということは起業と同じことである。これまでは、給料日に振り込まれた金額から毎日1,000円ぐらいで生活費をひねり出していた生活だったのが、一括で数万円単位のお金がバンバンと実際に自分から飛び去り始める生活になると、これが事業だというのを嫌でも感じざるを得なくなった。もっと言うと、「この払った分を絶対取り返さなければ」という覚悟が生まれてきた。だって旅行行ったり好きなもの買ったり趣味に使って楽しむ数万円じゃないからね。ただのクワとかレンコンボートとか、自分が食べるわけでもない肥料や、食べたら死ぬかもしれない農薬とかに払う何万ですから。それ以外に使い道のないものに、合計何十万も。バイトにしろ正社員にしろ、給与をもらって消費するだけの生活とはお金の使い方に対する意識が大きく変わった。まさに個人事業主である。

 

収入-経費=所得

 

これがサラリーマンでも個人事業主でも基本で、所得というのが純粋な稼ぎということになる。

 

サラリーマンやバイトの人の場合

税務上は多くの給与所得の人でも一応この形式は当てはめられていて、給与所得控除65万というのが一応、事業における経費と同じものとみなされているらしい。額面給与が年収300万(月25万)だとすると、毎月住民税・所得税・年金・健康保険・雇用保険が毎月6万ぐらい引かれて手取りが年230万(月19万)ぐらい。そこから基礎控除38万(誰でも適用)と給与所得控除の65万の合計103万がマイナスされると課税所得が127万になる。その額がまた次の年の所得税や健康保険料に影響する。

んで、これらは1社に勤めてるだけなら会社がほとんど毎月代行して引いてくれて(天引き)、源泉徴収して、年末に年末調整として余ったり足りなかったりを自動で足し引きされて12月の給与明細の額になっているはず。

 

農業とか事業をやったとき

では農業など、個人事業主となった場合はどうか。

レンコンを1年で売った金額(総収入)が300万だとすると、そこから経費が100万飛んでいったら残り200万毎月(だいたい用紙でコンビニ払いの隔月だけど)住民税・所得税・年金・健康保険をサラリーマンと同じだけ払ったとすると手取り130万

あれ!?サラリーマンよりきっちり100万も所得が低いじゃん!となる。これはきっかり、経費で飛んで行った100万があるためであり、同じ暮らしをしようと思うと単純に売り上げを300万から400万に上げなければいけないということになる。今回は経費は100万としたけど、年によっては経費が200万になることもあるかもしれない。そうするとさらに100万売上を上乗せしないと同じ暮らしはできない・・・ということになる。

 

農業所得400万を目指して

僕は今のところ農業所得400万を目指している。経費の率の目標を35%で計算すると、

 

農業収入620万 ー 経費217万 = 農業所得403万

になる。 

そこから住民税・所得税・年金・健康保険・雇用保険(※雇用保険は無いけどそれに該当するもの)を払い込むと

 

農業所得403万 - 社会保険料100万 = 手取り303万

 

うーむ。こう考えるとかなりの高所得者になったな。

でも立てる目標としてはこれぐらいないと夢がない。300万=月の手取り25万あればたぶん生活費10万で残り15万は貯金できる。農業はそんなに生活費がかからない。

そうすると1年で180万貯金できる。

僕が教えてもらっている師匠は「ハスは本気でやれば5年で小さい家なら建つぞ」と言っていた。もちろんこれはプロ級にうまく作れてうまく売れる×5年の話なので、新規で就農した僕はまだまだかかるだろう。ただここから事業努力で経費を下げて&売上を上げれば手取りが増えるし、さらに年金等をうまく払い込んで課税所得を抑えれば将来への貯蓄をした上で、来年の税金を抑えられる。(※個人事業や農業は、国民年金のほかに自分で金額を決められる年金制度がある。サラリーマンの厚生年金・厚生年金基金に該当するもの。合わせると最大月13万ぐらいの貯蓄・節税と同様になる。それはまた別記事で)

 

農業や個人事業主は、家計上何がメリットか?

比較的フレキシブルに収入を調整ができるのが個人事業主のいいところだと思う。これは脱税でも違法でもなく、ちゃんと決められた制度上だから問題は全くない。ただ線引きを自分でする必要があり、例えば個人の趣味でしか使わないニンテンドースイッチを買った費用を経費に入れたら脱税になってしまいますよ、ということである。

 

もうひとつ僕が農業を始めて思ってミソだと思ったのは、やっているうちになんとなく農業(事業)が趣味、みたいになってしまうということだ。いろんな資材や道具を見るのがお金儲け・事業に一環であると同時に、趣味のひとつとして見ている自分がいる。農家の人って結構そういう人も多いのではないかと最近思っている。そうなれば他の趣味に金をかける割合も減る。田舎では自家用車にお金をかける若者が多いが、僕は軽トラにお金をかける。それは事業用トラックなのでほとんど経費(まぁもちろん事業に関係ないファッション的な装備なんかは経費にすべきではないだろうが・・・)。草刈りも趣味みたいになってきたし、もっといい刈払機ないかなと思い始めたり、もっと効率的に仕事できる道具ないかなとか、この防水エプロンかっこいいな、とか・・・。ワークマンで買う作業着も意外とファッショナブルなものがあったりして、見て回るだけで結構面白い。

もちろん、僕自身がもともと無趣味だったところもあって、体が動かすことがまぁ嫌いではない。だから仕事が趣味みたいになってしまうのかもしれないが、そういう人がもしいたら、節約やすいという意味で、農業や個人事業という手もあるのではないかと思う。傍から見たら悲しい仕事人間と思われるかもしれないが・・・。

 

そして農業という事業は、多い少ないは別として、定型通りやって一定の品質があれば、収入ゼロが何か月も続くということはあまりないだろう。基本はミドルリスクローリターン。不作のとき、周りが出せなくなっているときはミドルリスクハイリターン。しっかり出荷できればその年は稼げる年。天災は困るけど、師匠には天災などの不作のときほど稼げるようにしとけ、と言われた。

やはり農作物というのは市場が確立していて、何より人は毎日お腹がすくということが大きな要因ではないだろうかと思う。リターンを多くするのにもリスクを減らすのにも、勉強と経験。

 

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(※この計算は独身独り暮らしの男をモデルに書きました。家族がいたり養う人がいると変わってくるだろう)