泥沼ブログ

非農家から就農して、男一人で農業所得400万・時給2000円農業を目指します

レンコン農家はどれぐらい儲かるか?

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儲かる儲かるとそそのかされて前職を辞めレンコン栽培に飛びついた僕だが、実際どうなのかはやってみて結果が出るまでわからない。まだ1年目だし。

ただ、「農業の中では割がいい」というのはいろんな指標を見ていても明らかなようだ。ただただ泥との格闘が必要ということ。

 

以下は、とあるポッドキャストで紹介された、儲かる野菜・果樹ランキングである。

 

野菜編

果樹編

 

この音声のほうの回では出なかったのだが、野菜編のブログ記事のほうでは3位にレンコンがランクインしていた。

 

農業の「儲かる」は労働時間あたりの所得、つまり時給

このポッドキャストのパーソナリティーの人が出していた「儲かる」の基準となる指標が、

 

売上-経費 / 労働時間  = 労働時間当たり所得

 

である。一般に言う「時給」だ。「1年間で何時間働いていくら稼いだか」である。

なぜ時給が重要かというと、一般的に農業は手をかければかけるだけ売上・所得が上がる傾向があるからだと思う。面倒なことをチョコチョコやったりこまめに草取りをしたり、毎日観察をして対応をしたりすることで作物の生育がよくなり、結果的に収量が上がり、売り上げも上がるということが普通のようだ。最近では、それをできる限り自動化するなどしてIT農業と言って時給を上げようというのもひとつのやり方だと思う(その際の設備の減価償却などがまたかかるが)。

また、少なくとも日本の農業は規模の経済が働かないと思う。広げれば広げるほど効率は良くなるとは限らないというのが実感だ。工業製品を作るのなら広げれば広げるほどいいんだろうけど。その辺が僕もまだ原理が分からないのだが、なんかそんな感じがある。限られた土地を使って、限られた人的資源を使って少しでも効率よくやるのが農業の基本のような気がする。よくは分からないが・・・。

一方、通常サラリーマンやアルバイトの時給というのは少し感覚が違う。成果報酬型などの賃金体系の人は別として、変な話、時間が経てば働こうがサボろうが同じ金額が口座に振り込まれる。

何が言いたいかというと、農業においてはダラダラと時間をかければ所得も上がる。そうなると僕としては、やはり何時間ダラダラと作業をして、そのぶんいくら所得が増えたたのかが気になる。効率を上げられる所は効率よくしたい。それは労働も経費だからというのが根本にある。肉体労働だし、しんどいし。肉体労働は次の日に如実に影響が出る。パソコン作業を5日やった6日目のパフォーマンスと、肉体労働を5日やった6日目のパフォーマンスでは、かなり差がある。

 

だから自分としては「農業の儲かり度は時給」なのである。

 

レンコン農家の時給

さて、れんこんは農産物の中で主要品目(じゃがいもたまねぎにんじん・・・等々)とは違って超マイナー作物のため、経営指標のデータなども農水省のページには載っていない。

最初に紹介したランキングでのレンコンの時給は1,536円である。これはおそらくレンコン栽培の本『レンコン―栽培から加工・販売まで (新特産シリーズ)』(世の中にレンコン栽培の本これ1冊しか見当たらない)に載っていた指標で、東西日本の主要産地である徳島県と茨城県の例が載っていたはずだ。どちらも1,500円前後だったと思う。ちなみに僕もこの本は読んだが今手元に無いため記憶があいまいなのはすみません。

他にもググって転がっていたレンコンの時間当たり所得がこちら。

 

徳島県[PDF] - 1,580円。

千葉県香取市[PDF] - 3,186円。

新潟県長岡市[DOC] - 2,034円。

 

バラバラ。でも1,500円を大きく割る指標は見当たらない。

そしてレンコンの場合はこの計算の経費に「種苗費」が入っていることが多い。徳島県の例で言うと種苗費で10aあたり90,000円が計上されている。レンコン栽培は一般的に、次シーズンの植付けの種は自家採種する。レンコンは種ではなく種イモのような形で芽の付いたレンコンを植えるのだが、それはすべて自分の田んぼにあるものを植え替える。他の野菜のように、毎年種を種苗会社から買うということはない。だからこの種苗費90,000円は初年度だけで、2年目からはこれがゼロになる。この徳島県のデータで90,000円をゼロにして計算してみると、時給は1,890円になる。

またネットにはなかったが千葉県の指標でも1,500円程度、種レンコン代を抜くと2,000円を超える

時給で働いていない人はあまり気にしたことがないかもしれないが、皆さんは時給いくらで働いているだろうか。年収を年間労働時間で割ると自分の労働の時給が出るので一度計算してみてほしい。

例えば祝祭日関係なく、月~金曜出勤の完全週休二日制、9時~17時勤務(昼休みも労働時間に含める)で1年間働くと

 

5日×52週×8時間 = 年間労働時間2,080時間。

 

僕の目標としているのも同じぐらいで、年間2,000時間働いて、時給を2000円に持っていければ、所得400万になるという目標だ。簡単な計算である。

 

もちろん上の数字はベテラン農家さんのデータだろうから、新規就農者はそう簡単にはいかないだろう。しかし農業には若い人(45歳以下)が就農すれば年間最大150万円もの補助が出る制度がある。

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金):農林水産省

こういう補助金には色々条件があり、やらないといけない手続きもある。しかし150万円というのは無茶苦茶な金額だなと今でも思う。早くバンバンと投資をし、早く経営を軌道に乗せたい人には大変ありがたい制度だ。

ただしもらってるうちはパチンコは控えた方がいいだろう。実態は生活保護と同じだから。あくまで事業に投資できるように。もちろん生活費にしてもいいんだけど。

 

労働を趣味と捉えるか苦行と捉えるか

いかがだっただろうか。冒頭のランキングにはレンコン以外にもたくさんの経営指標になる作物が並んでいるので、気になる方は調べてみてはどうだろう。もちろん、この指標もどの農家さんのデータを取ったかによって全然違うし、個人個人を見ると全く違うとは思うがあくまで指標として。

そもそもの話になるが、農業に限らず仕事・労働が好きでしょうがない人は時給という概念は薄いと思う。手をかけること自体が自分の喜びとか、言うなれば趣味と同じなのだから、その時間を所得の指標に算入することはナンセンスだと感じるはずだ。

僕は今のところレンコンは完全に仕事と思ってやっている。まぁそれなりに観察したり田んぼにいるのも好きではあるが、なるべく効率よくやって、夕方には酒を飲みながらYouTubeでも見て過ごしたい。だから分かりやすくキリの良いところで時給2,000円農業を目指している。

 

***

 

でも時給2,000円って、フリーター目線で見ると高く見えるけど年間で計算してボーナス入れて・・・ってやると一般的にはそうでもない気もするのも事実。

そんな貧乏に慣れてしまった落ちぶれた男の行く末を、要チェックや!

 

 

レンコン―栽培から加工・販売まで (新特産シリーズ)

レンコン―栽培から加工・販売まで (新特産シリーズ)