泥沼ブログ

非農家から就農して、男一人で農業所得400万・時給2000円農業を目指します

レンコンの市場規模は?

前回はレンコンがどれぐらい儲かるかについて書いた。

 

でも、儲かるというのはお金を払ってくれるお客さんがいてこそ。実際レンコンってどれぐらい食べられているのか、そして今後将来も食べ続けられるのか?は僕も気になっていた。実際のデータとして一度見てみたいと思っていたので、農水省の統計からグラフを作成してみた。

 

今回は全国の卸売市場を通して流通したレンコンの卸売数量・価額・価格(単価)を2003年から2016年分までデータを使った。

(出典:農水省「青果物卸売市場調査」)

 

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ご覧の通り価格はここ3年高い。それに反して出回っている量も減っている。市場なので需給の関係でこうなっているのかもしれないし、特に昨年なんかは台風の影響で不作になり、近年にない高値になったらしい。40年レンコンを作っている僕の師匠が、「だいたい3年ほどのサイクルで高値と安値が来ている」と言っていた。何でですかね、と聞くと「わかんねぇ。消費者も飽きるんじゃねぇか」とのこと。折れ線グラフを見るとなんとなく当たっている要にも見える。

だから今年は安値かも。春先の気候がかなり良かったので全般的に大豊作ではと言っている。つまり青い棒グラフは伸びる。ただし赤い折れ線グラフは下がるのではないかと予測。

 

んで上のグラフというのはただの需給が表れているグラフとも言えるので、その年の気候に左右される。僕がもっと知りたいのはいわゆるレンコンの市場規模だったので、上でいう「量」×「価格」の「価額」のグラフがこちら。

 

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こちらのグラフのほうが、消費者がどれぐらい買いたがっているか、財布の開き具合というか圧力が分かるような気もする。

しかし、こう見るとレンコンだけで200億円市場ということになる。200億円分も食べられているのかと思うと日本人の胃袋も捨てたもんじゃないと思える。

 

僕のイメージでは、レンコンは100gあたりの価格で見るとやはり高級野菜だと思う。僕なら100g98円だったらなかなか手が出ない。100gのレンコンって本当にちょびっとだから。そういうこともあって貧乏な若年層より高齢者に人気で、あとは健康に良い野菜。ひとつ、2013年の10月にNHKのあさイチでレンコンが体にいいよという特集がされたらしく、そういうこともあってそこから需要が伸びているのもあるのかもしれない。今年はどうなるだろうか?

 

ご存じのとおり、今の日本の人口ピラミッドは逆三角形気味。

 

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(出典:総務省統計局「我が国の人口ピラミッド」)

 

今後20年かけてこれがどんどん上にずれていく。下の若い層は、移民が入らない限りどんどん細く小さくなることは確定している。だから高齢者向けに売るつもりでいけば、これから人口が減る中でも割と粘れるのでは、みたいな短絡的な考えもある。実際はどうだろうか?

個人的な経験では、高齢者になって健康を害するほど健康に気を遣うので、もっと健康にいいというイメージがつけばいいなと思っている。

 

***

 

今回はレンコンの市場規模をグラフ化してみた。毎年チェックしていこうと思う。ただ、この数値は卸売市場を通した数値なので、実際に人の口に入った量全量ではないというのは覚えておくべきだろう。今はどんどん直売所や道の駅、スーパーの地元野菜コーナーで買う人やその他直接取引される量が増えてきているはずなので。

また数値だけでは読み取れない傾向などもたくさんある。今はスーパーなんかで売れるのは「お手軽商品」だそうで、例えば今の季節で言えばスイカで一番売れるのは、サイコロ状に切ったカットスイカだそう。割高でもそっちを買う傾向があるらしい。総菜や中食はどんどん増えて、自炊する人はどんどん減っているはず。・・・

と、そんなことまで考えてもしょうがないから僕は草刈りをするだけだが。

 

最後に話がそれるが、こないだ牛ふん堆肥を買ったときに牛屋さんが言っていた話。牛舎で雌牛に精子をつけて生ませて何か月か育て、それを売るという「繁殖」という牛農家さんがいるのだが、今は子牛の価格が過去最高に高値らしい。少し前にもニュースになっていた。

子牛、全国で不足 農家減少、5年で価格2倍に高騰:朝日新聞デジタル

なんでかと聞くと「やる人がいないから」。高齢化が進んで若い人が入らない、そうするとどんどん競争相手がいなくなるので繁殖農家としては今は儲かるよ、と言っていた。

人口が減って市場規模が減っていく日本ではあるけど、農家が減っていけば1人当たりの取り分は増えていくという理屈はあると思うので、若い人は積極的に、高齢化が進んでいるけど需要はある、という業界を探したり検討するという見方はしてみるのもいいと思う。逆に、例えばYouTuberは人気で新規参入が多すぎて一人当たりで言うと取り分が減っていく業界なんじゃないでしょうか。ちらっと見たらすんげぇ数の動画があるもん。

まぁ何事も大変な仕事ですけどね。

 

***

 

おまけで、最近人気と言われるのトマトも同じようにグラフにしてみた。

 

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卸売数量がそんなに増えていないのは意外だが、なんとなくスーパーなんかを見ていると、市場を通さず直売などに流れている率がレンコンよりは高い気がするのでまぁわからないでもない。単価としては高めで推移しているようだ。そう考えると、「トマト農家の総所得推移」というデータを出すとかなり上がっているかもしれない。

ちなみにレンコンの200億円市場に対して、トマトは1500億円市場・・・。

 

うーむ統計って読み解くのが難しい。

 

追記

おもしろいサイトを見つけました。

ひとめで市場規模が分かるサイト。

これによると、レンコン市場は「焼肉のたれ市場」と同じ規模らしい。建設と自動車関連がバカでかい。